2024/07/16 18:42


鉄分は全身に酸素を運ぶ重要な栄養素。


妊娠中に意識して摂っていたママも多いかもしれません。


身体にとって大切な鉄ですが、実は摂り過ぎると身体のリスクになることをご存知でしょうか?


特に、鉄サプリや鉄剤を摂り過ぎていると、余った鉄分が体に溜まり、便秘や吐き気を起こす恐れがあります。


さらには臓器へのダメージを引き起こすこともあり、厚生労働省も警告しているほどです。


そこで今回は、鉄の摂り過ぎによるリスクと、授乳中のママの適切な鉄分量について解説します。




鉄分のはたらき

鉄分は、赤血球の材料になり、全身に酸素を運ぶ働きがあります。


そのため、鉄不足になると、脳や体が酸欠のようになり、ぼーっとしたり、だるさを感じたりします。


授乳中は、母乳を通して赤ちゃんに鉄分を送るため、普段よりも多めの鉄分が必要です。




鉄分を摂り過ぎるとどうなるの?

鉄分の不足による健康の影響もありますが、実は鉄分の摂り過ぎによるリスクの方が深刻です。


食品に含まれる鉄分は吸収しにくいため、通常の食事では摂り過ぎる心配はありませんが、薬やサプリメントの鉄剤は、必要量より多く含まれている場合があります。


一度吸収された鉄分はほとんど排泄されないため、長期間にわたって薬やサプリメントで鉄分を摂り過ぎていると、消化器にどんどん鉄分が溜まってしまい、便秘や吐き気などリスクに繋がります。


さらに、臓器にも余分な鉄が溜まってしまうため、鉄分不足よりもむしろ過剰摂取の方が危険といえます。




鉄不足より怖い!?鉄分サプリの飲みすぎリスク

鉄分サプリメントには、1日の必要量以上の鉄分が含まれていることがあるため、過剰摂取に注意が必要です。


厚生労働省によると、鉄分サプリメントの摂り過ぎにより、身体の組織や臓器に鉄が溜まることで、病気の発症を引き起こすことが分かっています。


例えば、鉄分の貯蔵する場所である肝臓に鉄が溜まりすぎると、肝硬変や肝ガンなどの病気のリスクになります。


さらに、高齢の女性を対象にした研究において、鉄分サプリメントの使用が総死亡率を高めることが分かっています。


20年、30年先の自分の身体のためにも、鉄分の摂り過ぎを防ぎ、適切な量を補うことが大切です。




■産後・授乳中の鉄分の必要量

妊娠前、妊娠中、授乳中はそれぞれ鉄分の必要量が異なります。

授乳中の鉄分の必要量は9㎎です。


母乳を通して赤ちゃんに栄養素を届ける必要があるため、妊娠前よりは多く必要ですが、妊娠中期・後期と比較すると2/3以下の量です。


鉄分9㎎は鶏レバー1人前(約100g)相当のため、食事だけでも補うことができます。


貧血の治療が必要ない方は、1日40㎎を超えないように気をつけましょう。




産後・授乳中の鉄分サプリの選び方

お伝えした通り、授乳中と妊娠中期・後期の鉄分量は異なるため、妊娠中と同じ鉄分サプリでは多すぎる恐れがあります。

プレママ・ママ向けサプリメントの中には、1日あたり20㎎と鉄分が必要以上に配合された商品もありますが、


摂り過ぎになる恐れもあるので注意しましょう。



■まとめ


授乳中の鉄分の摂り過ぎについて解説しました。


「赤ちゃんのために!」と思うがゆえに鉄分を摂り過ぎると、かえって自分の身体を傷つけてしまう恐れがあります。将来の健康のためにも、鉄分の摂り過ぎには注意しましょう。


マミーズプロテインは、栄養素の過剰リスクにも配慮しながら栄養素を配合したプロテインです。


1杯あたり鉄分は1㎎。鉄分の摂り過ぎを心配せずに飲むことができます。


正しい量の鉄分補給で、20年、30年先も元気なママを目指しましょう!